リグノフェノール技術研究組合

 相分離系変換技術によるリグノセルロース素材の完全分離回収技術の確立とリグノフェノールを効果的に活かした新素材に関する研究開発及び実用化検討に取り組んでいます。

理事長あいさつ

 21世紀はバイオの時代といわれています。バイオエタノールなど世界で様々な取り組みと提案がなされていますが,バイオの時代は人間が勝手に作り上げる時代ではありません。なぜなら人間は生態系の主役ではなく,一活動ユニットにしか過ぎないからです。生態系は個々の生命ユニットの絶妙のバランス(生物平衡)で成り立っており,それを認識しない場当たり的なバイオの利用活動は,20世紀以上の環境攪乱を引き起こし,生命の終焉を導く可能性があります。 

 森林は特殊な生物集団であり,地球生態系を構成する最重要基盤ユニットです。 他種生物種とは,“その大きさ(形態)”,"循環時間“,構造”,持続性“,”エネルギー”などの点において大きく異なり,その取り扱いには細心の注意が必要です。

 植物はそれが生育する環境に最適化されており,環境因子はその形態のみならず細胞壁構成分子の構造に取り込まれています。一方,工業原料では,生物素材が有する多機能生,不規則性は極度に嫌われ,現行社会はそれが完全に排除された石油を基盤として成り立っています。生態系を攪乱することなくバイオを基盤とする持続的社会を構築するためには,バイオに包含された環境因子を理解し,生態系における仕組みにしたがいそれを順に解放する高度な分子制御技術,各段階の分子特性を高度に材料機能に再現する製品化技術,そしてそれを物質とエネルギーの流れとして受け入れる社会システムが必須となります。

 生態系を肯定し,生物を愛する方々とともに新しい社会システムに必要な技術を考えていきたいと思います。

 

技術研究組合 Lignophenol & Systems

理事長 舩岡 正光